東洋・西洋を問わず、占術は大きく 命術(めいじゅつ)・卜術(ぼくじゅつ)・相術(そうじゅつ) の3つに分類されることが多いです。
命術(めいじゅつ)
生まれた瞬間に定まった情報から、その人の資質や人生傾向を読み解く占術です。
特徴
- 生年月日や出生時刻を使用
- 性格、才能、運勢の流れを分析
- 「変わりにくいもの」を見る
代表例
- 四柱推命
- 紫微斗数
- 西洋占星術(ホロスコープ)
- 数秘術
例えるなら
「人生の設計図」
生まれ持った性質や、人生の季節の巡りを読むものです。
命術の代表的人物
クラウディオス・プトレマイオス
西洋占星術の基礎を築いた人物。
著書『テトラビブロス』現在の西洋占星術の理論的土台。
徐子平
四柱推命の祖。生年月日時から運命を分析する「子平法」を確立。
ウィリアム・リリー
近代占星術の巨人。著書『Christian Astrology』現代でも教科書として読まれています。
卜術(ぼくじゅつ)
偶然性を利用して、今起きている問題や未来の可能性を占う術です。
特徴
- 質問に対して答えを得る
- 現在から近未来をみる
- 状況によって結果が変化する
代表例
- 易占(筮竹・コイン易)
- タロット
- ルーン占い
- オガム占い
- ジオマンシー(Geomancy)
例えるなら
「人生の天気予報」
今の流れが続いた場合どうなるかを見るものです。
卜術の代表的人物
ミシェル・ド・ノートルダム(ノストラダムス)
水晶凝視や占星術を用いた予言で有名。予言者の代名詞とも言える存在。
ジェラール・アンクース(パピュス)
近代タロット研究の父の一人。著書『ボヘミアン・タロット』
ジョン・ディー
天使との交信やスクライング(霊視)を行った。エノク語魔術の源流。
マリー・アン・アデレード・ルノルマン
ルノルマンカードの名祖。カード占術史では極めて重要。
相術(そうじゅつ)
形あるものの状態から運勢や性質を判断する術です。
特徴
- 人や物、土地の形を見る
- 現在の状態を反映する
- 努力で変化することも多い
代表例
- 手相
- 人相
- 風水
- 家相
- 墓相
- 姓名判断(一部では命術扱いもある)
例えるなら
「現在のコンディション診断」
顔色や家の状態など、今現れている兆候を読むものです。
相術の代表的人物
アリストテレス
伝承上、人相学の祖とされる。実際には後世の偽書も多いですが、人相学史では欠かせません。
ジョヴァンニ・バッティスタ・デッラ・ポルタ
著書『人相学』近代人相学最大の権威。
郭璞
風水(堪輿術)の祖師として知られる。著書『葬書』
オカルティズム・魔術との関係
ヘルメティズムやルネサンス魔術では、この三分類はしばしば対応関係を持ちます。
- 命術 → 天体や運命の理解
- 卜術 → 神意や霊的メッセージの受信
- 相術 → 自然界に現れる象徴の読解
たとえば、ルドルフ2世の宮廷にいた占星術師や魔術師たちは、
- 命術として占星術
- 卜術としてジオマンシーや書物占い
- 相術として人相学や自然観察
を組み合わせて用いていました。
特にルネサンス期の魔術思想家である ハインリヒ・コルネリウス・アグリッパ の『オカルト哲学』では、占術を単なる未来予知ではなく、「宇宙の隠れた対応関係を読み解く技術」として位置づけています。
オガムやルーンに強い関心をお持ちでしたら、実はそれらは本来「文字体系」でありながら、占いとして使う場合は典型的な卜術に分類されます。一方で、それぞれの文字が木や神話的象徴と結び付く思想は、占いを超えて古代ゲルマン・ケルトの宇宙観や象徴学の研究対象にもなっています。
【よくある質問】
Q01.「占いはできますか?」
よく聞かれますが、当店はお断りしています。
その理由は、お客様の人生に対して責任を持つことができないからです。
占いというものは、軽い助言や気休めのように受け止められる一方で、
相談する人にとってはとても大きな意味を持つ場合があります。
ときに、人生の選択や人間関係のあり方にまで影響を及ぼすこともあるのです。
(近年、導くためのものではなく占いを運命を操作・強要する方もおられます)
しかし、未来は一つに決まっているものではなく、その人自身の選択や行動によって常に変化していきます。
もし占いによって「こうすべきだ」と断定的に伝えてしまえば、
その人の自主性を奪ってしまう危険があります。
さらに、万が一その言葉を信じて行動した結果、不幸なことが起きても、私はその責任を取ることはできません。
そのような無責任な立場に立ちたくないという思いが、占いをしない理由なのです。
助言を参考にするのは、ひとつの手段ですが、人生は本人自身が切り拓くものだと考えています。
Q02.「すぐに効果が出る呪物が欲しい」
当店は、お渡しすることはできません。
なぜなら、呪物は本来、時を超えて積み重ねられる祈りや願いを宿す器であり、
一瞬の奇跡を売り渡すための道具ではないからです。
その力は、持ち主の心と調和し、日々の営みの中で静かに芽吹き、やがて流れを変えていくもの。
即効性を求めれば、その精妙な働きは損なわれ、むしろ魂を曇らせてしまいます。
また、もし「すぐ効く」と信じて全てを委ねてしまえば、自らの意思と行いを手放すことになります。
結果が望むものと違ったとき、その失望はさらに深い影を落とすでしょう。
呪物とは、未来を保証するものではなく、持ち主自身の内なる力を呼び覚ます媒介です。
だからこそ私は、拙速な効き目を約束するのではなく、あなた自身が運命と向き合い、
歩む力を見出すための支えとしてのみ、呪物の存在を尊びたいのです。













